ケン・グリムウッド作のSF小説『リプレイ』のあらすじ、登場人物、感想、クチコミ評価についてまとめています。
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作品情報
『リプレイ』はアメリカのSF作家ケン・グリムウッドの長編小説です。
| 発表年 | 1987年 |
| 原題 | Replay |
| ジャンル | SF ファンタジー |
あらすじ
ニューヨークの小さなラジオ局で働く主人公は、43歳の秋に心臓発作を起こして死亡。
気がつくと学生寮にいて、43歳までの記憶をもったまま18歳に逆戻り。
未来を知っている主人公は、競馬や株も思いのままですぐに大金持に。
しかし、再び同日同時刻に死亡。
気がつくと、また18歳に戻っていた―。
登場人物
『リプレイ』の主要登場人物一覧です。
| ジェフ | 主人公 |
| リンダ | 妻 |
| マーティン | 大学時代のルームメイト |
| ジュディ | 大学時代のガールフレンド |
| フランク | 大学の上級生 |
| シャーラ | カジノで知り合った若い女 |
| ダイアン | 妻 |
| グレッチェン | ジェフとダイアナの娘 |
| ミレーユ | パリで知り合った若い女 |
| パメラ | 映画プロデューサー |
| マカウワン | リプレイヤー |
| ヘッジズ | 国務省の職員 |
感想・クチコミ・評判まとめ
・時間とは、人生とは何か考えさせられる
・人生の意味を考えるSFファンタジー
・結末が本書のテーマだと思う
・次々と思わぬ展開で面白い
・中弛みするが最後まで読むと面白い
感想
※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。
みんな大好き「人生やり直し系」ストーリー。
1987年出版の本作『リプレイ』はその先駆者的存在と言えるでしょう。
少し古いですが、舞台がアメリカなこともあり古さは感じませんでした。
「43歳で死ぬ→18歳の自分に戻る」を繰り返す主人公。
それまでの記憶をすべて引き継いでいるので、記憶を頼りに競馬や投資で大金を稼ぎます。
時間系SFのお約束といっていいでしょう。
しかし、それも３回目、４回目となると、主人公同様にうんざりしてきます。
読むのをやめようかと思いましたが、パメラが登場してから一気に面白くなりました。
ループの始点がどんどん遅くなっていることに気がついてからはスリルも加わり、一体どんな結末を迎えるのか、主人公と一緒に慄きながら読み進めました。
最期に主人公が辿り着いた境地は、大好きな映画『アバウトタイム 愛おしい時間について』に通じるものがあり、限られた人生の大切さを考えさせてくれる１冊でした。
まとめ
ケン・グリムウッドの長編SF小説『リプレイ』をご紹介しました。
