★★★ B級の良作「リム・オブ・ザ・ワールド」

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作品情報

映画『リム・オブ・ザ・ワールド』は、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのマックG監督が手掛けるSFジュブナイルです。

サマー・キャンプに参加していた訳アリの少年少女たちが、地球をエイリアンの侵略から救うべく奮闘する姿を描きます。
個性あふれる4人の子供たちのやり取りと訳アリの彼らの成長が見どころです。

あらすじ

SFオタクのアレックスは、引きこもりを心配した母親に「リム・オブ・ザ・ワールド」というサマーキャンプに参加させられます。

友達を作るために参加しましたが、高所恐怖症のためジップラインでパニックを起こし、周りの子供たちと上手く馴染むことが出来ません。
一言も話さず、アレックスとはまた違った意味で孤立している一匹狼の少女・ジェンジェンが一人で森の中に入っていくのを見かけたアレックスは、心配して追いかけますが、すぐに見失ってしまいます。
道に迷っていると、ちょうど森の中で用を足していたお金持ちのお調子者・ダリウシュに出くわします。ジップラインでのアレックスの失態を見ていたダリウシュは、高所恐怖症を克服させてやろうという親切心から高い崖の端に立たせようとします。嫌がるアレックスがダリウシュともみ合っているところを、別の少年が助けに入ります。
少年はガブリエルと名乗り、近所に住んでいると言います。そこへ、騒ぎを聞きつけたジェンジェンも現れたその時、彼らのスマートフォンに『都市部から離れるように』という緊急メッセージが届きます。

４人は急いでキャンプ場に戻りますが、すでに他の子供たちは下山した後でした。
仕方なく、キャンプ場で救助を待とうと相談していると、外から衝撃音が聞こえてきます。宇宙船のような機体が不時着するのを目撃した４人は、急いで駆け付けます。脱出カプセルから出てきた宇宙飛行士はアレックスに、エイリアンが地球に攻撃を仕掛けてきたこと、エイリアンの母艦の位置情報の入ったUSBをNASAの研究所まで届けて欲しいと託し、追ってきたエイリアンに襲われて亡くなります。

エイリアンは子供たちにも襲い掛かりますが、なんとか振り切り、託されたＵＳＢを届けるため自転車で旅立ちます。

登場人物（キャスト）

アレックス（ジャック・ゴア）
SFオタク。高所恐怖症。

ジェンジェン（ミヤ・チェック）
中国から一人でサマーキャンプに参加。

ダリウシュ（ベンジャミン・フローレス・Jr）
お金持ちの息子。

ガブリエル（アレッシオ・スカルゾット）
アレックスを助けてくれた少年。
しっかりしていて頼りになるが、素性が少し怪しい。

感想

あまり期待せずに見ると意外と面白い…！
「ビビりのSFオタク」に「中国から一人でやって来た少女」、「ハッタリばかりのお調子者」、「何か隠していそうなイケメン」というはみ出し者達が世界を救うという設定。
サマーキャンプ、自転車、子供だけでクルマを運転などなど、定番ながらワクワクする仕掛けが盛り込まれていてエンターテインメント性もばっちりです。
ストーリー展開に多少の無理やり感はあるものの、テンポよく進んでいくのでそこまで気になりませんでした。

それなのに『リム・オブ・ザ・ワールド』の評価がイマイチぱっとしないのは、お調子者ダリウシュくんの下ネタのせいかなと感じます。海外での評価が低いのもこの辺りに原因があるようです。
子供に見せられないほどではありませんが、家族で一緒に見るのはちょっと気まずいレベル。
また、エイリアンはなかなか手強く、子供向けにしては見た目もグロテスクでけっこう怖いです。

なので主役は子供ですが、内容は大人向けといった印象です。

本作の見どころ

ガブリエル役の男の子がかっこいい！
若い頃のレオナルド・ディカプリオのような甘いマスクに釘付けになってしまった人も多いのでは？

ガブリエルを演じたのはアレッシオ・スカルゾットという俳優さんで、2002年イタリア生まれの現在18歳。
『リム・オブ・ザ・ワールド』が俳優デビュー作のようで、出演作はまだあまり多くないようですがNETFLIXオリジナル映画の『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』で主人公の女の子の憧れのイケメン役で出ていました！

今後の活躍が楽しみな俳優さんです。

評価

海外での評価はかなり低いですが、Filmarksで日本での評価を見ると5点満点中の3.3点とそこそこの評価を受けています。
それぞれの評価について見ていきましょう。

海外での評価

・RottenTomatoes:27％

・IMDb：5.2点

日本での評価

・Filmarks：

まとめ

個人的評価：70点