★★★★美し過ぎるヒロインが眼福「アデライン100年目の恋」

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「アデライン100年目の恋(原題:The Age of Adaline」は愛する人と共に老いることができない秘密を抱えた主人公アデラインの美しく切ないラブ・ストーリーです。

アデラインを演じる美しすぎる女優は誰? アデライン100年目の恋の評価は? 
気になった人もいるのではないでしょうか。本記事ではあらすじや登場人物(キャスト)から劇中に出てくる"本の花束"や真似したくなるアデラインのファッションまでご紹介します。

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温暖なカリフォルニアに雪が降った日、自動車のスリップ事故を起こしたアデライン。
死の淵をさまよう中、偶然にも稲妻に打たれたことにより息を吹き返すが、この事故を機に「老いることのない」身体になる。
やがて、いつまでも若いまま見た目が変わらないことを周囲から怪しまれるようになり、ついにFBIに捕まってしまう。何とか逃げ出したアデラインだが、一人娘と自分の安全を守るため、名前を変えて居場所を転々とする生活をその後60年間続けてきた。
一人娘のフレミングも歳老いて、唯一の家族を失う時もそう遠くない。自分を偽る生き方をいつまで続けなければいけないのか、孤独と絶望を感じるアデラインはエリスという青年に出会う⏤。

登場人物


アデライン(ブレイク・ライヴリー)
1908年1月1日サンフランシスコ生まれ。
現在は「ジェニー・ラーソン」と名乗り、サンフランシスコの市立資料館で働く。

エリス(ミキール・ハースマン)
学生時代に開発した気象データ解析のアルゴリズムを経済予測に応用し、起業。現在は会社を売却したお金で慈善事業をしている。点字の本を読んでいたアデラインに一目惚れする。

ウィリアム(ハリソン・フォード)
エリスの父親で天文学者。

フレミング(エレン・バースティン)
アデラインの年老いた一人娘で唯一の理解者。母の秘密を守るために高校以来別々に暮らしており、アデラインと一緒にいる時は彼女の祖母のふりをしている。

感想


・歳を取るのが怖い、誰しも一度は考えたことがあるのでは?
「それじゃあ実際、ずーっと若いままでいられたらどうなるの?」をやってくれたのが本作です。
若いままで生きられるのは、一見とても魅力的なことに思えます。
しかし、実際に何年も見た目が変わらないと周囲に怪しまれますし、アデラインはFBIに連れていかれそうになります。雨の中、裸足でFBIから逃げるシーンはとても切ないです。
この事件をきっかけに一人娘とも一緒に暮らすことが出来なくなり、アデラインの相棒は愛犬だけ。

・「ずっと独りでいるつもりなのか?」と問う娘に対し、「共に老いる将来が無いなら、愛しても辛いだけ」とアデラインは答えます。
本作の監督が『誰かとともに歳を重ねる素晴らしさを描きたかった』とコメントしているとおり、大切な人と一緒に歳を取ることが出来るって当たり前のようだけど本当に幸せな事なんだと気づかせてくれます。

・年齢を重ねるのは悪いことばかりじゃない
アデラインは100年超の歴史の変遷をまさにその目で見てきた人物です。
語学も堪能で、点字の入門書だって読みます。タクシーの運転手さんより道に詳しく、さらっとポルトガル語を話すシーンはとてもスマートです。
年齢を重ね、経験や知識を積み重ねた者だけが得られる美しさがあることも同時に教えてくれます。
アデラインのように素敵に年齢を重ねるのは悪いことじゃないなと思いました。

「アデライン100年目の恋」を100%楽しむために知っておきたいこと

◆アデラインが生まれたのはどんな時代?


100年以上前と言われてイマイチぴんと来なかったので、同時代にどんな出来事があったのか調べてみました。

 1903年 ライト兄弟の初飛行

 1912年 タイタニック号の沈没

 1914年 第一次世界大戦

◆「本の花束」とは?


エリスが彼女の職場を訪ねた時、花の名前がタイトルに入った本を集めて「本の花束」として贈るシーンがあります。知的でロマンチックなプレゼントですね。
エリスがジェニーに贈った「本の花束」の内容を調べてみたので、本好きの恋人がいる方は真似してみてもいいかもしれません。

・「デイジー・ミラー」 ヘンリー・ジェイムズ著
・「たんぽぽのお酒」 レイ・ブラッドベリ著
・「扉(原題:White Oleander) 」 ジャネット・フィッチ

美しい湖畔の町で出会った絶世の美女と慎み深い青年の恋。その結末は、悲劇か喜劇か。アメリカ人青年フレデリック・ウィンターボーンは、レマン湖のほとりの美しい町で、運命の美女デイジーと出会い、一目で恋に落ちてしまう。その奔放なふるまいは、保守的で狭量な町の人々からは嫌われていたが、青年は彼女のあとを追うようにしてマラリアの猖獗するローマへと向かった。婚約者と思しき男を紹介され、ウィンターボーンはいっそう翻弄されるが、二人の恋路は思いもしない結末を迎えるのだったー。内容(「BOOK」データベースより)


夏に読みたいノスタルジー溢れる永遠の名作。

輝く夏の陽ざしのなか、12歳の少年ダグラスはそよ風にのって走る。その多感な心にきざまれる数々の不思議な事件と黄金の夢…。夏のはじめに仕込んだタンポポのお酒一壜一壜にこめられた、少年の愛と孤独と夢と成長の物語。「イメージの魔術師」ブラッドベリがおくる少年ファンタジーの永遠の名作。内容(「BOOK」データベースより)


ミシェル・フェイファーとレニー・ゼルウィガーで映画化(ホワイト・オランダー)もされました。

母イングリッドは恋人を毒殺して終身刑に。残された12歳の娘アストリッドは里親の家を転々としながら、女となり、撃たれ、飢え、怯える。獄中からも娘を支配しようとするエゴイストの母との対立、幼い魂を傷つけ翻弄する恐怖と愛。その中で美しく成長していく少女の姿を描いた感動の文芸サスペンス巨篇!内容(「BOOK」データベースより)

◆娘役のエレン・バースティンについて

アデラインの娘・フレミングを演じたエレン・バースティン。『インター・ステラー』でも父親の年齢を超えてしまう娘役を演じています。
『インター・ステラー』も映像が美しく父娘の絆を描いた感動作でおすすめです。

◆アデラインのファッション

アデラインのワードローブはGUCCI(グッチ)が衣装提供したそうです。
1920年代~現代までのそれぞれの時代のトレンドを取り入れつつ、1908年生まれのアデラインらしいエレガントでクラシカルな着こなしが堪能できます。


個人的にマネしたいと思ったのはこちらの半そでニットのコーデ。




「アデライン、100年目の恋」名言

印象的だった台詞をいくつかご紹介します。

【名言①】年と恋人とワインのグラスの数は数えられることはない

ディナー中のエリスの言葉です。
イタリアのことわざで『歳をとることやワインを飲む量など気にせず、好きなだけ飲みなさい、そしていつまでも若くありなさい』という意味だそうです。
歳を取ることが出来ないアデラインにとってはなんとも皮肉な言葉で、少し切ないシーンです。

【名言②】Perfect(完璧よ)

ラストシーンでのアデラインの言葉です。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、なかなかジーンとくる一言です。

ネット上の感想



まとめ

「アデライン100年目の恋」は、誰かとともに歳を重ねる素晴らしさや歳を重ねることは怖いことじゃないと教えてくれる作品です。

また、どのシーンを切り取っても美しい映画なのでクラシカルなファッションが好きな方や、映画を観て美意識を上げたい方はぜひ観てみることをおすすめします。