エラリー・クイーン作の本格推理小説『レーン最後の事件』のあらすじ、登場人物、感想、クチコミ評価についてまとめています。
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作品情報
『レーン最後の事件』はアメリカの推理作家エラリー・クイーンの長編推理小説です。
元舞台俳優のドルリー・レーン氏を探偵役とする「悲劇」四部作(もしくは「レーン四部作」)を締めくくる四作目にあたります。
発表年 | 1933年 |
原題 | Drury Lane's Last Case |
シリーズ | 「悲劇」四部作 (レーン四部作) |
ジャンル | 本格推理 |
あらすじ
虹色のひげの男がサムの元へ訪ね、何百万ドルもの価値があるという封筒を預ける。
警備員が行方不明になったりと、
不可解な事件が次々と起こる中、ペイシェンスは真相に迫っていく。
登場人物
『レーン最後の事件』の登場人物一覧です。
サム | 私立探偵 |
ペイシェンス | サムの娘 |
ドルリー・レーン | 元シェイクスピア俳優 |
虹色のひげの男 | 依頼人 |
ドノヒュー | 博物館の警備員 |
チョート | 博物館館長 |
ゴードン・ロウ | 博物館の研究員 |
ハムネット・セドラー | 博物館の新館長 |
クラッブ | サクソン書庫の司書 |
エールズ博士 | 謎の人物 |
マクスウェル | エールズ博士の使用人 |
感想・クチコミ・評判まとめ
・謎が盛りだくさん
・結末が衝撃的
・最後の事件のための前3作
・シリーズを順番に読むべし
感想
※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。
X→Y→Zと順番に読んできて、準備万端で迎えた最終作!
感想は正直、う~んという感じでした。
「X、Y、Zの3冊が最後の事件の伏線になっている」ことを事前に知ってしまっていたので、結末は薄々予想していました。
よく考えたら『レーン最後の事件』というタイトルからしてネタバレです。
結末を全く予想しないまっさらな状態だったら、「衝撃的な結末」を楽しめたのかもしれません。
ただ、それを差し引いてもこれまで上品なイメージだったレーン氏が、斧を振り回して手紙を探している姿は想像が出来ません。
『シェイクスピアという人類共通の財産を後世に伝えるため』という "崇高な" 動機によるものらしいですが、他にもっとやり方があったのでは?
シェイクスピアに馴染みがある人だとレーン氏の気持ちも理解できるのでしょうか?
ペイシェンスも、思わせぶりに周りに心配かけるくらいなら、もっと早く誰かに相談するか、なんなら本人に問いただしてもよかったのでは…?
色々と消化不良な読書体験となってしまいました。
個人的には月並みですが「Yの悲劇」が一番好きでした。
ただ、時計のアラームから推理する点は私には思いもよらなかった部分で、面白かったです。
そのためにレーン氏は聴覚を失っている設定だったんですね!
次は「国名シリーズ」に挑戦していきたいと思います。
まとめ
エラリー・クイーンの長編ミステリー小説『レーン最後の事件』をご紹介しました。