エラリー・クイーン作の本格推理小説『Zの悲劇』のあらすじ、登場人物、感想、クチコミ評価についてまとめています。
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作品情報
『Zの悲劇』はアメリカの推理作家エラリー・クイーンの長編推理小説です。
元舞台俳優のドルリー・レーン氏を探偵役とする「悲劇」四部作(もしくは「レーン四部作」)の3作目にあたります。
日本ではエラリー・クイーンの著作の中でも非常に人気の高い作品です。
発表年 | 1933年 |
原題 | The Tragedy of Z |
シリーズ | 「悲劇」四部作 (レーン四部作) |
ジャンル | 本格推理 |
あらすじ
舞台は「Yの悲劇」から10年後。
警察を定年退職したサム警視は私立探偵事務所を開いている。
そんなある日、大理石採掘会社の経営者エリヒュー・クレイ氏から、共同経営者の不正を調査して欲しいとの依頼が舞い込む。
娘のペイシェンスと共にクレイ氏の自宅に滞在中、近くで殺人事件が発生。
前科者の男が逮捕されるが、ペイシェンスは男が犯人ではないことを確信する。しかし、証拠がないためドルリー・レーン氏に助けを求めることに。
無実の男を死刑台から救いだすことが出来るのか?
限られた時間の中、真犯人を突き止めるべく奔走する。
登場人物
『Zの悲劇』の登場人物一覧です。
ペイシェンス・サム | サム元警視の娘 |
サム | 元刑事で現在は私立探偵 |
エリヒュー・クレイ | 大理石採掘会社の経営者、依頼人 |
アイラ・フォーセット(兄) | 大理石採掘会社の共同経営者、医師 |
ジョエル・フォーセット(弟) | 州の上院議員 |
ブルーノ | 元地方検事で現在はNY州知事 |
ドルリー・レーン | 聴力を失った元俳優 |
ジョン・ヒューム | 地方検事 |
ルーファス・コットン | ヒュームの後援者 |
ファニー・カイザー | 娼館のマダム |
エアロン・ダウ | 刑務所の受刑者 |
ジェレミー・クレイ | エリヒューの息子 |
感想・クチコミ・評判まとめ
・タイムリミットのおかげでスリル抜群
・X、Yと比べるとイマイチ
・サスペンス重視の展開
・X、Yとは雰囲気が全然異なる
・ラストの推理シーンが劇的
感想
※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。
悲劇四部作の中では影の薄い「Zの悲劇」。
舞台は「Yの悲劇」の事件から10年後です。
サム警視は引退して私立探偵、ブルーノ検事はなんとニューヨークの知事になっています。
サム元警視の娘パティが登場し、彼女の回想と言う形で展開していきます。
(なお、サム元警視はこれまでさんざん"醜男"と形容されてきましたが、娘は父に似ず美しく、頭も切れるようです)
前2作とは雰囲気がガラッと変わり、レーン氏のシェイクスピア談義も登場しないので
レーン氏は病気で身体が弱っているようで、今回はお得意の変装も登場しませんでした。
しかし、論理的思考は鈍っていません。
証拠がなくギリギリまで苦しみますが、最後には鮮やかな"消去法の推理"を披露します。
全体的には面白かったと思うのですが、なんだか犯人の動機が弱いなと感じ、個人的な評価は低めになりました。
まとめ
エラリー・クイーンの長編ミステリー小説『Zの悲劇』をご紹介しました。