エラリー・クイーン作の本格推理小説『Xの悲劇』のあらすじ、登場人物、感想、クチコミ評価についてまとめています。
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作品情報
『Yの悲劇』はアメリカの推理作家エラリー・クイーンの長編推理小説です。
元舞台俳優のドルリー・レーン氏を探偵役とする「悲劇」四部作(もしくは「レーン四部作」)の2作目にあたります。
日本ではエラリー・クイーンの著作の中でも非常に人気の高い作品です。
発表年 | 1932年 |
原題 | The Tragedy of Y |
シリーズ | 「悲劇」四部作 (レーン四部作) |
ジャンル | 本格推理 |
あらすじ
ニューヨーク湾に浮かんだ死体は、行方不明だった大富豪ハッター家当主のものだった。
警察は自殺と結論づけるが、二ヶ月後、ハッター邸で毒物混入事件が発生。
ついには殺人、そして火事まで……。
名優にして名探偵のドルリー・レーンが導き出した、一族を相次ぎ襲う悲劇の恐るべき真相とは?
登場人物
『Yの悲劇』の登場人物一覧(登場順)です。
ヨーク・ハッタ― | ハッタ―家の当主、科学者、67歳 |
エミリー・ハッタ― | ヨークの妻、ハッタ―家の独裁者、63歳 |
バーバラ・ハッタ― | 三兄弟の長女、詩人、36歳 |
コンラッド・ハッタ― | 三兄弟の長男、32歳 |
ジル・ハッタ― | 三兄弟の末っ子、25歳 |
ルイザ・キャンピオン | エミリーと先夫の娘、盲目で聾唖 |
マーサ・ハッタ― | コンラッドの妻 |
ジャッキー・ハッタ― | コンラッドとマーサの息子、13歳 |
ビリー・ハッタ― | コンラッドとマーサの息子、4歳 |
トリヴェット船長 | ハッタ―家の隣人、元船乗りの老人 |
チェスター・ビゲロー | ハッタ―家の顧問弁護士 |
メリアム医師 | ハッタ―家の主治医 |
エドガー・ペリー | ハッタ―家の家庭教師 |
ドルリー・レーン | 引退した俳優にして名探偵 |
サム警視 | NY市警の刑事 |
ブルーノ検事 | 地方検事 |
感想・クチコミ・評判まとめ
・「意外な犯人」これに尽きる
・推理小説好きなら一度は読んで欲しい古典の名作
・ミステリファンからの評価の高さも納得!
・推理に必要な情報はすべて提示されている
・悲劇的な幕引きが心に残る
感想
※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。
面白かった…!
「Xの悲劇」は、推理は理論的で気持ちよく読めるけど、背景となる人間ドラマがあまり描かれないことに不満を感じていましたが、「Yの悲劇」ではそんな心配は無用でした。
アガサ・クリスティばりの奇人変人揃いの富豪一族が登場し、一気に惹きつけられます。
それにしても、エラリー・クイーンの推理小説は読者に非常にフェアです。
推理に必要な情報はすべて提示されていたにもかかわらず、全く見当違いの人物をずっと疑っていました。
読んだ本の内容を片っ端から忘れてしまう私ですが、この犯人はきっといつまでも忘れられない気がします。
「Yの悲劇」はこんな人にオススメ
・呪われた一族のお屋敷で起こるミステリーが好き
・手掛かりが明示されるフェアなミステリーが好き
まとめ
エラリー・クイーンの長編ミステリー小説『Yの悲劇』をご紹介しました。