名探偵ポアロ14 ヘイスティングズファンには堪らない「もの言えぬ証人」★★★★☆

アイキャッチ_もの言えぬ証人
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アガサ・クリスティーの長編ミステリー小説『もの言えぬ証人』のあらすじ、登場人物、感想及び原作とテレビドラマ版の違いなどをご紹介します。

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作品情報


「もの言えぬ証人」は名探偵ポアロの長編作品14冊目です。
大胆なトリックこそ無いものの、ヘイスティングズと犬のやり取りやオカルト要素が楽しめるという事でファンに人気の高い作品です。

発表年1937年
原題Dumb Witness
ポアロシリーズ14冊目
ジャンル回想の殺人


ポアロは巨額の財産をもつ老婦人から命の危険を訴える手紙を受け取った。が、それは一介の付き添い婦に財産を残すという問題のある遺言状を残して彼女が死んだ二カ月後のことだった。ポアロとヘイスティングズは、死者からの依頼に答えるとともに事件に絡むテリアの「ボブ」の濡れ衣を晴らす。(Amazonより)発売日2003/11/30


あらすじ


ポアロの元に、自分の命に危険が迫っていることを察した老婦人から調査依頼の手紙が届く。
2か月前に書かれた手紙が届いたことに興味を持ったポアロは、老婦人の元を訪ねる。

しかし、手紙の差出人である老婦人は2か月前に病気でこの世を去っていた。
ポアロは老婦人が命の危機を感じていた矢先に亡くなったこと、そして莫大な遺産が彼女の甥や姪を差し置いて雇われて間もない付添婦が相続したことに疑念を抱き、依頼人不在のまま真相究明に乗り出す。
甥のチャールズ、姪のテリーザ、もう一人の姪のベラとその夫タニオス。そして、莫大な遺産を相続した付添婦のロウスン。

老婦人を殺したのは誰か?

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登場人物


「もの言えぬ証人」の登場人物一覧(登場順)です。

エミリイ・アランデル裕福な老婦人
ミス・ウイルヘルミナ・ロウスン(ミニー)エミリイの付添婦
ドクター・タニオスベラの夫
ギリシャ人医師
ベラ・タニオスエミリイの姪
チャールズ・アランデル(兄)エミリイの甥
テリーザ・アランデル(妹)エミリイの姪
レックス・ドナルドスンテリーザの婚約者
ボブエミリイの愛犬
トリップ姉妹霊媒師

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感想・クチコミ・評判まとめ


・『ひらいたトランプ』や『五匹の子豚』と同じく容疑者の性格から犯人を推理

・ボブ(犬)とヘイスティングズのやり取りが微笑ましい

・アガサの愛犬をモデルにした「ボブ」が可愛い

・あとがき解説にネタバレがあるので要注意!


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感想

※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。




ボブ(犬)が可愛いのは言うまでもないので、ここでは少し別の視点から感想を書いていきたいと思います。

『アクロイド殺し』にも匹敵するレベルで意外な人物が犯人でした。癖が強くて怪しい人物が多すぎるということもあるんですが、犯人のベラは「善良で献身的な母親」という印象が強く、小さな子供がいる女性が殺人を犯すわけがないという思い込みも手伝って、最後の最後まで犯人だと気づきませんでした。
ベラが「ハサミ虫のような女」と喩えられる場面があって、ハサミ虫の雌は "子育て" をすることで有名らしいんです。(参考:東洋経済オンライン_ハサミムシの母の最期はあまりにも壮絶で尊い)

しかし、犯人がわかってみて読み返すと「夫に肩を抱かれて身をすくませる」描写にクリスティお得意のダブルミーニングが隠されていたんですね。

ドラマ版「もの言えぬ証人」


原作への忠実度
   ★★☆☆☆
キャスティング   ★★☆☆☆
舞台・ロケーション ★★★☆☆
演出        ★★★★☆

ドラマ版あらすじ
ポワロは、ヘイスティングスの友人チャールズが、湖でボートのスピード記録に挑戦するというので、ウィンダミアを訪れる。ところが、チャールズの叔母でリトルグリーン荘の女主人エミリーが殺されるという事件が起こる。エミリーの遺産に絡んだ事件とにらんだポワロは、犯人を特定するために証拠を集め始める。ポワロを助けたのは、"もの言えぬ証人"であるエミリーの愛犬ボブであった。

タイトルもの言えぬ証人
製作年1997年
エピソードNo.シーズン6 第4話
キャストエルキュール・ポワロ(デヴィッド・スーシェ)
時間101分
配信情報

U-NEXT(定額見放題)


ドラマ版の感想
ボブ(犬)が可愛いの一言に尽きます。
登場人物の容姿や性格は原作よりも個性が抑えられているので、犬好きじゃなければあまり印象に残らないかもしれません。
ただ、原作ではヘイスティングズがボブの心の声を代弁するのですが、ドラマ版はその演出が無かったのが少し残念でした。ヘイスティングズの声で犬の気持ちが聞きたかったな…。


「もの言えぬ証人」は名探偵ポワロ ニュー・シーズンDVD-BOX1に収録されています。

英国2003年制作、「名探偵ポワロ」第9シーズンの全4話をDVD化!第32巻『五匹の子豚』第33巻『杉の柩』第34巻『ナイルに死す』第35巻『ホロー荘の殺人』


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まとめ

「もの言えぬ証人」をご紹介しました。
犬のボブとトリップ姉妹が活躍するドラマ版もおすすめです。原作とあわせてぜひご覧ください。

ポアロは巨額の財産をもつ老婦人から命の危険を訴える手紙を受け取った。が、それは一介の付き添い婦に財産を残すという問題のある遺言状を残して彼女が死んだ二カ月後のことだった。ポアロとヘイスティングズは、死者からの依頼に答えるとともに事件に絡むテリアの「ボブ」の濡れ衣を晴らす。(Amazonより)発売日2003/11/30


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