エラリー・クイーン「Zの悲劇」のあらすじ&登場人物と感想やクチコミ★★★☆☆

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エラリー・クイーン作の本格推理小説『Zの悲劇』のあらすじ、登場人物、感想、クチコミ評価についてまとめています。

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作品情報

『Zの悲劇』はアメリカの推理作家エラリー・クイーンの長編推理小説です。
元舞台俳優のドルリー・レーン氏を探偵役とする「悲劇」四部作(もしくは「レーン四部作」)の3作目にあたります。

日本ではエラリー・クイーンの著作の中でも非常に人気の高い作品です。

発表年1933年
原題The Tragedy of Z
シリーズ「悲劇」四部作
(レーン四部作)
ジャンル本格推理
黒い噂がつきまとう州上院議員の刺殺事件。アルゴンキン刑務所を出所したばかりの元受刑者が逮捕され、死刑判決が下された。サム元警視の魅力的な娘で鋭い推理の冴えを見せるペイシェンスと、元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンは、無実を訴える男を救い、真犯人をあげることができるのか?刑執行へのカウントダウンが始まった!最高の新訳が名作の隠れた魅力に光をあてる疾走感溢れる傑作ミステリ。内容(「BOOK」データベースより)


あらすじ

舞台は「Yの悲劇」から10年後。
警察を定年退職したサム警視は私立探偵事務所を開いている。

そんなある日、大理石採掘会社の経営者エリヒュー・クレイ氏から、共同経営者の不正を調査して欲しいとの依頼が舞い込む。
娘のペイシェンスと共にクレイ氏の自宅に滞在中、近くで殺人事件が発生。
前科者の男が逮捕されるが、ペイシェンスは男が犯人ではないことを確信する。しかし、証拠がないためドルリー・レーン氏に助けを求めることに。

無実の男を死刑台から救いだすことが出来るのか?
限られた時間の中、真犯人を突き止めるべく奔走する。

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登場人物

『Zの悲劇』の登場人物一覧です。

ペイシェンス・サムサム元警視の娘
サム元刑事で現在は私立探偵
エリヒュー・クレイ大理石採掘会社の経営者、依頼人
アイラ・フォーセット(兄)大理石採掘会社の共同経営者、医師
ジョエル・フォーセット(弟)州の上院議員
ブルーノ元地方検事で現在はNY州知事
ドルリー・レーン聴力を失った元俳優
ジョン・ヒューム地方検事
ルーファス・コットンヒュームの後援者
ファニー・カイザー娼館のマダム
エアロン・ダウ刑務所の受刑者
ジェレミー・クレイエリヒューの息子

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感想・クチコミ・評判まとめ

・タイムリミットのおかげでスリル抜群

・X、Yと比べるとイマイチ

・サスペンス重視の展開

・X、Yとは雰囲気が全然異なる

・ラストの推理シーンが劇的


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感想

※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。

悲劇四部作の中では影の薄い「Zの悲劇」。
舞台は「Yの悲劇」の事件から10年後です。
サム警視は引退して私立探偵、ブルーノ検事はなんとニューヨークの知事になっています。

サム元警視の娘パティが登場し、彼女の回想と言う形で展開していきます。
(なお、サム元警視はこれまでさんざん"醜男"と形容されてきましたが、娘は父に似ず美しく、頭も切れるようです)

前2作とは雰囲気がガラッと変わり、レーン氏のシェイクスピア談義も登場しないので
レーン氏は病気で身体が弱っているようで、今回はお得意の変装も登場しませんでした。
しかし、論理的思考は鈍っていません。
証拠がなくギリギリまで苦しみますが、最後には鮮やかな"消去法の推理"を披露します。

全体的には面白かったと思うのですが、なんだか犯人の動機が弱いなと感じ、個人的な評価は低めになりました。

 


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まとめ

エラリー・クイーンの長編ミステリー小説『Zの悲劇』をご紹介しました。

黒い噂がつきまとう州上院議員の刺殺事件。アルゴンキン刑務所を出所したばかりの元受刑者が逮捕され、死刑判決が下された。サム元警視の魅力的な娘で鋭い推理の冴えを見せるペイシェンスと、元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンは、無実を訴える男を救い、真犯人をあげることができるのか?刑執行へのカウントダウンが始まった!最高の新訳が名作の隠れた魅力に光をあてる疾走感溢れる傑作ミステリ。内容(「BOOK」データベースより)