エラリー・クイーン作の本格推理小説『Xの悲劇』のあらすじ、登場人物、感想、クチコミ評価についてまとめています。
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作品情報
『Xの悲劇』はアメリカの推理作家エラリー・クイーンの長編推理小説です。
元舞台俳優のドルリー・レーン氏を探偵役とする「悲劇」四部作(もしくは「レーン四部作」)の一作目にあたります。
発表年 | 1932年 |
原題 | The Tragedy of X |
シリーズ | 「悲劇」四部作 (レーン四部作) |
ジャンル | 本格推理 |
あらすじ
引退した舞台俳優ドルリー・レーンは、ニューヨークで起きた殺人事件への捜査協力を依頼される。
被害者は株式仲買人の中年の男で、数人の知人とともにニューヨークの路面電車に乗っている時に殺害された。
毒針を植えつけたコルク球という前代未聞の凶器、そしてあまりにも多い容疑者が多い難事件から、ただひとりの犯人Xを指し示すべく、名探偵は推理と俳優技術のかぎりを尽くす。
登場人物
『Xの悲劇』の登場人物一覧(登場順)です。
ドルリー・レーン | 引退した舞台俳優 |
ウォルター・ブルーノ地方検事 | |
サム警視 | |
ハーリー・ロングストリート | 被害者 |
チェリー・ブラウン | ロングストリートの婚約者、女優 |
ポラックス | 読心術者、チェリーの友人 |
ジョン・О・デウィット | ロングストリートの共同経営者 |
ファーン | デウィットの妻 |
ジーン・デウィット | デウィットの娘 |
クリストファー・ロード | ジーンの婚約者 |
ルイ・アンペリアル | デウィットの友人、スイス人 |
フランクリン・アハーン | デウィットの友人 |
マイケル・コリンズ | 財務局の役人 |
ジュエット | 路面電車の乗客 |
ロバート・クラークソング | 路面電車の乗客 |
チャールズ・ウッド | 路面電車の車掌 |
パトリック・ギネス | 路面電車の運転手 |
アンナ・プラット | ロングストリートの秘書 |
クェイシー | レーンのメイク係 |
フォルスタッフ | レーンの執事 |
感想・クチコミ・評判まとめ
・謎解き主軸を置いた推理小説
・論理的推理が楽しめる
・シェイクスピア談義がやや冗長
・丹念に積み上げられた伏線からの意外な犯人
感想
※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。
私にとって初エラリー・クイーンでした。
約100年前に発表された作品ですが、いま読んでも面白さが感じられる名作です。
ただ、現代の状況だと通用しないトリックなのでそこを割り引いて読む必要はあります。
しかし、作品全体としては推理に必要な情報が読者にきちんと提供され、推理しながら読みたい人にとっては非常にフェアだと感じました。
(アガサ・クリスティだと「そんなこと書いてあったか?」という後付け的なトリックが多いので)
さて、本作には「変わった凶器」が登場するという事だけ知っていたのですが、結局、犯人がなぜこのような凝った凶器を用いたのかは明らかになりませんでした。
ネタバレになりますが "手袋をはめた人物でなければ扱えない凶器" にするため、このような独創的な凶器が考え出されたのだと思いますが。
また、本書の探偵役となるドルリー・レーン氏ですが、元舞台俳優ということで、シェイクスピアを引用したり、特殊メーキャップを施して変装したりとなかなかの個性派です。
「Xの悲劇」はこんな人にオススメ
・人間模様や物語の背景よりも、推理そのものをメインに楽しみたい
・手掛かりが明示されるフェアなミステリーが好き
まとめ
エラリー・クイーンの長編ミステリー小説『Xの悲劇』をご紹介しました。