【マープル⑫】回想の中の殺人に挑むマープル!「スリーピング・マーダー」のあらすじ&登場人物と感想や口コミ★★★☆☆

アイキャッチ_スリーピング・マーダー
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アガサ・クリスティ作の長編ミステリー小説『スリーピング・マーダー』のあらすじ、登場人物、感想、クチコミ評価について紹介します。

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作品情報

『スリーピング・マーダー』はアガサ・クリスティの長編ミステリー小説です。
マープルシリーズ最後の作品として有名です。

発表年1976年
執筆年1943年
原題Sleeping Murder
シリーズミス・マープル
ジャンル回想の殺人
若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。ある日、観劇に行ったグエンダは、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというのだが…ミス・マープルが、回想の中の殺人に挑む。内容(「BOOK」データベースより)


あらすじ

新婚のグエンダは、新居を探すため求めイギリスにやって来た。
ヒルサイド荘という少し古風な家を一目で気に入り購入するが、初めて訪れた家のはずなのに、なぜか隅々まで知りつくしているような思いにとらわれ不安を感じ始める。

気味が悪くなった彼女は、ロンドンの知人の元へ。
しかし、知人と共に『モルフィ公爵夫人』の芝居を観ている最中『女の顔をおおえ、目がくらむ、彼女は若くして死んだ』という台詞を聞いた途端、悲鳴をあげて劇場を飛び出してしまう。
その台詞を聞いた瞬間、ヒルサイド荘で殺された女のイメージが鮮明に浮かび上がったのだ。
気が狂ったのではないかと思い悩むグエンダは、マープルにすべてを打ち明ける。

そしてグエンダは、マープルが止めるのも聞かず、18年前の「眠れる殺人事件」を掘り起こしてしまう…。

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登場人物

『スリーピング・マーダー』の登場人物一覧(登場順)です。

グエンダ・リード妻、21歳
ジャイルズ・リード
レイモンド・ウェスト夫妻ジャイルズのいとこ
ミス・マープルレイモンドの伯母
ケルヴィン・ハリデイグエンダの父
ヘレン・ハリデイケルヴィンの後妻
(ブロンドの美しい女性)
コッカー夫人リード家の家政婦
フォスターリード家の庭師
ケネディ医師ヘレンの異母兄
ウォルター・フェーン弁護士
リチャード・アーキンソンヘレンの友人
ジャッキー・アフリックヘレンの友人、観光会社社長
イーディス・パジェットハリデイ家の元料理人
リリー・キンブルハリデイ家の元小間使い
レオニーハリデイ家の元子守


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感想・クチコミ・評判まとめ

・ ホラー風味の魅力的な謎から始まる

・何気ない描写の中に散りばめられた伏線

・最後にしては少し地味な事件

・恩田陸氏のあとがきも良い


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感想

※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。
マープル最後の事件ですが、ポアロシリーズの最終作『カーテン』のような “最後の事件らしさ"
は特に感じられません。

行ったことのない土地、訪れたはずのない家、でも何故だか私はこの場所を知っているー。
クリスティ作品にしてはめずらしくゴシック・ホラー風味が感じられる作品です。

 


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「スリーピング・マーダー」を読むタイミング

「スリーピング・マーダー」は著者であるアガサ・クリスティの死後1976年に発表されましたが、実際に執筆されたのが1943年であるのは有名な話です。

そのため、マープルシリーズを発表順に読んできた読者にとっては、他作品で既に亡くなった人物が登場したり、老いて活動量が減ったマープルが活躍したりと若干混乱するかもしれません。

読む順番は、マープル長編3作目の『動く指(1942年)』と4作目『予告殺人(1950年)』の間に読むのがオススメです。



まとめ

アガサ・クリスティーの長編ミステリー小説『スリーピング・マーダー』をご紹介しました。

若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。ある日、観劇に行ったグエンダは、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというのだが…ミス・マープルが、回想の中の殺人に挑む。内容(「BOOK」データベースより)


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