都会のネオンが輝く夜、月の光が幻想的な夜、タイムスリップしたようなノスタルジックな夜…映画の中では様々な「夜」が描かれます。
本記事では、夜の情景が美しく印象的な映画をご紹介します。
Youtubeでもサブスクで見られるオススメ映画を紹介しています!
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年)
ゆったりと夜のパリを歩いているような贅沢な気分に浸れる映画
◆あらすじ
ハリウッドの売れっ子脚本家のギルは、婚約者のイネズと彼女の両親と共にパリを訪れる。
友人とダンスに出掛けたイネズと別れ、一人散歩しながらホテルへ帰ろうとしたギルは、道に迷う。途方に暮れていると、不思議なクラシックカーがやって来る。誘われるままに乗り込むと、到着したのはギルが黄金年代と呼ぶ1920年代のパリだった。
1920年代へタイムスリップを繰り返すギルは、ピカソの愛人・アドリアナに惹かれていくが…。
ジャズと共に映し出される夜のパリの街が幻想的で主人公と一緒にタイムスリップしたような感覚に陥ります。ぜひ、部屋の照明を落としてゆったりとジャズと美しいパリの映像を楽しんでください。
グラン・ブルー(1988年)
◆あらすじ
素潜りの世界記録保持者エンゾ(ジャン・レノ)。子供の頃から誰よりも素潜りが得意だった彼が唯一認めていたのが、ジャックだった。
ニューヨークで保険調査員として働くジョアンナは、自動車事故の調査のため訪れたペルー・アンデス山脈の高地で、氷結した湖に酸素ボンベもなしに潜水していくジャックに出会う。
ジャックと20年ぶりに再会したエンゾは、シチリア島で行われるフリーダイブの世界大会にジャックを招待する。そこへ、ジャックを追ってニューヨークからジョアンナもやって来る。
様々な表情を見せる青がとても印象的な映画です。
ジャックが夜中に部屋を抜け出して月が照らす海でイルカと戯れるシーンや、ラストシーンの夜の海が怖いくらいに美しく、その幻想的な映像美と繊細なストーリーで公開から30年以上経ったいまでも新たなファンを生み続けている名作です。
映画史上に残る謎めいたラストシーンは必見です。
※グランブルーには「完全版」や複数のバージョンがあるのでどのバージョンを見るべきか迷うと思いますが、リュック・ベッソン監督は「『グラン・ブルー/オリジナル・バージョン』こそが磨きに磨きぬいた、一生大事にしていきたい、心の一本」とコメントしています。
はじまりのうた(2015年)
◆あらすじ
恋人と別れたグレタ(キーラ・ナイトレイ)と、落ち目の音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)。
人生のどん底にいる二人はライブハウスで偶然出会い、再起をかけてアルバム制作に乗り出す。寄せ集めのバンドメンバーと、ニューヨークの路地裏やビルの屋上をスタジオ代わりにゲリラ録音を決行する。
主人公がイヤホンでお互いのプレイリストを聞きながら夜のニューヨークの街中を散歩するシーンが美しく印象的です。
ラ・ラ・ランド(2016年)
◆あらすじ
夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。
映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ。いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。
やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる・・・。
甘いだけじゃない、大人の恋愛映画を探している人におすすめです。
コラテラル(2004年)
平凡なタクシードライバーと冷酷な殺し屋の人生が交錯する一夜のストーリー
◆あらすじ
平凡なタクシー運転手マックス(ジェイミー・フォックス)。だがそんな彼が乗せた客は、夜明けまでに5人の殺しを依頼された冷酷非情なプロの殺し屋ヴィンセント(トム・クルーズ)だった。
トム・クルーズ演じる殺し屋ヴィンセントの言葉は、夢になかなか踏み出せない人にグサリと刺さる名言のオンパレード。
ビフォア・サンライズ(1995年)
◆あらすじ
ブダペストからパリに向かう列車の中で出会った、セリーヌとジェシー。
意気投合した2人は、ジェシーの飛行機の時間まで一緒にウィーンの街を歩くことに。
石畳の街路、教会、レコードショップ、大観覧車、水上レストラン、古いバー、不思議な占い師、川辺の詩人…。夜明けとともに別れのときが迫る…。
ほぼ全編主役の二人が会話しているだけなのですが、ウィーンの街並みと二人の知的な会話が最高にロマンチックな映画です。
マイブルーベリーナイツ(2008年)
「恋する惑星」のウォン・カーウァイ監督のロードムービー作品
◆あらすじ
ニューヨーク。失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、失恋相手の家の向かいにあるカフェに通うようになる。カフェのオーナー、ジェレミー(ジュード・ロウ)は、毎晩ブルーベリー・パイを残しておいてくれる。彼との会話に心が慰められるエリザベスだったが、二人の距離が縮まったかに見えたある日、失恋相手が新しい恋人といるところを見てしまい、突然ニューヨークから遠い旅へ出る。
別れた妻への愛を断ち切れず、アルコール中毒になった男と、その元妻。人を信じないことを信念とする若くて美しいギャンブラー。
出会った人々の人生と、自分の人生を照らし合わせて、エリザベスは思う。「人を愛し、信じるとは一体何なんだろう・・・」それを真っ先に伝えたい相手がジェレミーだった。
アデライン100年目の恋(2006年)
暖色系の柔らかい灯りが印象的な映画
◆あらすじ
温暖なカリフォルニアに雪が降った日、自動車のスリップ事故を起こしたアデラインはこの事故を機に「老いることのない」身体になる。
やがて、いつまでも若いまま見た目が変わらないことを周囲から怪しまれるようになり、名前を変えて居場所を転々としながら生きてきた。
自分を偽る生き方をいつまで続けなければいけないのか、孤独と絶望を感じるアデラインはエリスという青年に出会う⏤。
煌びやかな美しさが感じられる映画です。
夜のとばりの物語(2011年)
フランスの影絵アニメーション
◆あらすじ
「キリクと魔女」「アズールとアスマール」の鬼才ミッシェル・オスロが、
光と影と圧倒的な色彩美で紡ぐ、6つの愛の物語。
夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映画館で映写技師と共にお話を紡ぎ、6つの世界の主人公となる。
6つの短編を通して描かれるのは、愛のお話。呪われた人を愛した時、生贄として殺される少女を愛した時、愛の証に愛する者の命を奪わねばならない時、愛はその深さを試される。
出来れば一夜に一話ずつゆっくり味わいながら観たい作品です。