本記事では「ヒーズ・オール・ザット」のあらすじと登場人物(キャスト)、海外で評価が低い理由そしてオリジナル版のあらすじやオリジナル版とリメイク版の違いや共通点などをご紹介します。
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作品情報
製作 | 2021年 |
配信開始日 | 2021年8月27日 |
原題 | He's All That |
ジャンル | 青春、恋愛 |
監督 | マーク・ウォーターズ |
時間 | 89分 |
評価 | Filmarks:3.7/5点 IMDb:4.4/10点 RottenTomatoes:30% |
評価は2021.9.5時点のものです。
「ヒーズ・オール・ザット」はどんな映画?
『ヒーズ・オール・ザット』は、1999年に公開された映画『シーズ・オール・ザット』の男女入れ替え版リメイクです。
インフルエンサーの女子高生がフォロワーを取り戻すために負け犬男子をプロム・キングに変身させようと奮闘する中でいつの間にか彼のことを好きになってしまう…という王道ストーリー。
脚本をオリジナル版と同じくR・リー・フレミング・Jrが務め、オリジナル版でヒロインを演じたレイチェル・リー・クックが母親役で登場します。
あらすじ
高3のパジェットはインフルエンサー。
お金持ち高校でのスクールライフや美容情報を配信して人気を得ているが、実は「完璧な女の子」を演じるため、本当は貧乏である事を隠している。
ある日、LIVE配信中に彼氏のジョーダンの浮気現場に遭遇し、激怒して取り乱しているところがそのままはいしんされてしまう。フォロワー数が激減し、コスメのスポンサー契約も打ち切られてしまう。
スポンサー収入がないと大学に通えないため「負け犬男子を磨き上げてプロム・キングに変身させる」企画で汚名挽回することを思いつく。負け犬役として選ばれたのは人嫌いのキャメロン。
しかし、キャメロンに近づこうとするもなかなか相手にされない。妹のブリンから、彼が馬好きであることを聞き出し、彼に近づくため乗馬を教えてもらうことに。二人は乗馬をきっかけに少しずつ距離を縮めていく。
パジェットのセンスで大変身したキャメロンは、パーティーに憧れる妹を連れてオールデンの誕生日パーティへ。
そこで妹に手を出そうとしたジョーダンとケンカに。その様子がLIVE配信されて一躍人気者になったキャメロンはプロム・キングの候補に選ばれる。パジェットとキャメロンはお互いに惹かれ始めるが、パジェットは、賭けの対象にしたことを言い出せずにいたそんな時、プロム・クイーンの座を狙っていたオールデンが、パジェットの足を引っ張るためキャメロンに賭けのことをバラしてしまう。
キャメロンと仲直りが出来ないままプロムの日を迎えたパジェットは、プロムである計画を実行することに…。
登場人物
パジェット・ソーヤー(アディソン・レイ)
フォロワー数十万のインフルエンサー。
本作で女優デビューしたアディソン・レイはリアルでもインフルエンサー。ダンス動画でバズり、TikTokの長者番付1位に。
キャメロン・クウェラー(タナ―・ブキャナン)
カメラで写真を撮ることと馬が好き。人嫌いで社会に反発しているが、妹思いの優しい一面も。
タナ―・ブキャナンは1998年生まれ。海外ドラマ「コブラ会」などに出演する注目のイケメン俳優。
オールデン(マディソン・ペティス)
パジェットの友達。
マディソン・ペティスは1998年生まれ。ディズニーチャンネルなどで活躍。
アンナ・ソーヤー(レイチェル・リー・クック)
パジェットの母親。看護師として働き一人でパジェットを育てる。
オリジナル版の「シーズ・オール・ザット」でヒロインのレイニー役を演じた。
ブリン(イザベラ・クロベッティ)
キャメロンの妹。
イザベラ・クロベッティは2004年生まれ。主な出演作は、人間のフリをしたエイリアン達が住む街に引っ越してきてしまった一家を描く人気海外ドラマ『The Neighbors』。
ジョーダン(ペイトン・マイヤー)
パジェットの元カレ。
ペイトン・マイヤーは1998年生まれ。ディズニーチャンネルの人気ドラマ「ガール・ミーツ・ワールド」などに出演して有名に。
以下は映画のネタバレになる内容を含みますので、まだ未視聴の方はお気を付けください。
感想
本作のヒロインはインフルエンサーです。"人気者" の属性がチアリーダーやアメフト部のキャプテンではないところにアラサー筆者は時代を感じたものの、海外のティーン映画に求める要素(パーティやプロム、カースト)が詰まっていて楽しめました。
人気者が冴えない子と恋に落ちる…既視感のあるストーリーですが意外と何度見ても面白いですよね。
パジェットが好印象
主人公のパジェットは高飛車なところもなくて、むしろ高校生でセルフプロデュースしてお金をしっかり稼いで、しかもそれが大学進学のためって、なんていい子なんだ、とかなりの好印象でした。
パジェット役のアディソン・レイはリアルでも有名なTickTokerで、本作で映画デビューしています。
ルイジアナの田舎の女子大生が2019年にTickTockのアプリをダウンロードしてから、あっという間に映画の主演まで上りつめるなんて、映画のストーリーよりも劇的ですよね。
変身ぶりが劇的
変身系の映画は変身前から素材の良さが隠しきれていないパターンが多いですが、本作はビフォーアフターでしっかり変わってておぉ!となりました。女の子と違ってメイクもないのに髪型とヘアスタイルだけでこんなに印象が変わるんですね。
ルッキズムはよくないって分かっていても、やっぱり美男美女って最強ですね…。
プロムで流れた曲
♪Kiss Me (SIXPENCE NONE THE RICHERシックス・ペンス・ノン・ザ・リッチャー)
オリジナル版でも使われ世界中でヒットした曲です。
その後も日本ではCMソングやBGMとしてよく使われるので、聞いたことある!と思った方も多いのではないでしょうか。
評価
海外では辛口のコメントが目立ちましたが、日本ではおおむね高評価のようです。
なお、レビュー点数はいずれも2021年9月5日時点のものです。
海外での評価
白人の美男美女が主役というだけで辛口評価されてしまう傾向にあるので、『ヒーズ・オール・ザット』もよく思われていないようです。
・RottenTomatoes : 30%
・IMDb:6.5/10 点
・「シーズ・オール・ザット」世代のノスタルジー消費を狙っているだけ
・主人公の成長が感じられず中身が薄い
・時代遅れのルッキズム
・主役の演技が下手
日本での評価
・Filmarks:3.7/5
・王道学園モノでキャストも最高
・オリジナル版の要素がしっかり取り入れられていてファンには嬉しい
リメイクものの場合、オリジナル版のファンから雰囲気が壊れたなどと否定的な評価が付くことが多いですが、『ヒーズ・オール・ザット』に関してはオリジナル版ファンにも好評のようです。
オリジナル版のあらすじ
根暗なメガネ女子が学校一のイケメンと恋に落ちるシンデレラストーリー。
残念ながら「シーズ・オール・ザット」はNETFLIXでもアマプラでも配信されていないので、見たことがない人のためにあらすじと登場人物などをご紹介します。
生徒会長のザック(フレディ・プリンゼ・Jr)はスポーツ万能で成績優秀な人気者。
しかし、休み中に有名人の彼氏が出来たという彼女にフラれてしまう。「どんな女でも俺と付き合えば6週間後にはプロム・クイーンだ」と強がるザックに、ディーン(ポール・ウォーカー)は「ダサい女子を6週間でプロム・クイーンに仕立て上げる」という賭けを持ち掛ける。
ディーンが選んだのは、美術部のレイニー(レイチェル・リー・クック)。
ザックはレイニーに近づこうとするが全く相手にされない。しかし、レイニーが出演する舞台を見に行き、即興で観客の喝采を浴びたことがきっかけで、レイニーはザックのことを見直すように。
そして、レイニーの父や弟の協力を得て海に行ったりして仲良くなっていく二人。しかし、この機会にザックからプロム・キングの座を奪おうと画策するディーンがレイニーに賭けのことを暴露してしまい…
登場人物
ザック(フレディ・プリンゼ・Jr)
レイニー(レイチェル・リー・クック)
ディーン(ポール・ウォーカー)
テイラー(ジョディ・リン・オキーフ)
オリジナルとの共通点
オリジナル版キャストの出演
・パジェットの母親
レイニー役を演じたレイチェル・リー・クックがパジェットの母親役として出演。
20年以上経っていますがいまでも綺麗でスタイルも抜群です。
・校長先生
キャンパスDJ・ブロックを演じたマシュー・リラードがパジェット達が通う高校の校長先生役として出演。
プロムのシーンでは司会をしていて、DJの男の子に「機材は無いの?」なんて絡んでいましたね。
まとめ
ヒーズ・オール・ザットは幸せな気持ちになれる王道青春ラブストーリーです。
こちらが気に入った方はオリジナル版の「シーズ・オール・ザット」も観てみてください。