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作品情報
『バスターのバラード』はアメリカの西部開拓時代を舞台にしたアンソロジー。『ファーゴ』や『ノーカントリー』のコーエン兄弟が「死」をテーマに、6話の短編を紡ぐ。
製作 | 2018年 |
原題 | The Ballad of Buster Scruggs |
監督(主な作品) | ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン (ファーゴ、ノーカントリー、ブリッジ・オブ・スパイ) |
時間 | 142分 |
評価 | Filmarks:3.8/5点 IMDb:7.3/10点 RottenTomatoes:89% |
「バスターのバラード」はどんな映画?
『バスターのバラード』は19世紀アメリカの西部開拓時代を舞台にしたアンソロジー(※同一テーマの作品を集めたもの)です。
『ファーゴ』や『ノーカントリー』を代表作に持つコーエン兄弟が監督を務めました。
テーマは「死」で、全6話からなる構成です。各ストーリーはそれぞれ独立しているので、気になる話から好きな順番で見てもOKです。
第1話「バスターのバラード」
キャスト:ティム・ブレイク・ネルソン
ストーリー:バスターは歌が好きな陽気なカウボーイ。実は凄腕ガンマンで…。
第2話「アルゴドネス付近」
キャスト:ジェームズ・フランコ(強盗)
ストーリー:荒野にポツンとある銀行に強盗に入ったカウボーイの運命は…。
第3話「食事券」
キャスト:リーアム・ニーソン(興行師)
ストーリー:年老いた興行師が手足のない青年に朗読劇をさせ、各地を興行して回るが…。
第4話「金の谷」
キャスト:トム・ウェイツ
ストーリー:人里離れた山奥にやって来た老人は金の鉱脈を探しひとり穴を掘る…。
第5話「早とちりの娘」
キャスト:ゾーイ・カザン(アリス)
ストーリー:アリスと兄は新天地オレゴンを目指し幌馬車隊と共に旅立つが、途中、兄がコレラであっけなく死んでしまう。右も左もわからないアリスは、幌馬車隊の護衛を務めるビリー・ナップとアーサーと親しくなる。ビリーはアリスにプロポーズし、アリスは承諾するが…。
第6話「遺骸」
キャスト:タイン・デイリー(老婦人)、ブレンダン・グリーソン(アイルランド人)
ストーリー:馬車に老婦人、猟師、フランス人の男、アイルランド人の男とイギリス人の男の二人組の5人が乗っている。二人組の話を聞くうち、あとの3人は馬車の行き先を薄々と理解し始めるのだった。
感想
マイケル・ベイ監督作品を立て続けに見た後だったのでエア・ポケットのような世界観に慣れるまで少し時間がかかりましたが、短編小説を読み終えた後のような面白さがありました。
6つのストーリーに連続性はないものの、雄大な景色の中で死が「突然訪れるもの」として淡々と描かれる点が共通していました。
諸行無常という言葉が自然と脳裏に浮かびます。
個人的には2話め「アルゴドネス付近」と4話め「金の谷」が好きです。
「アルゴドネス付近」は、ジェームズ・フランコがカッコいい!
「金の谷」は川が流れ花が咲く牧歌的な風景と、そこで金塊をめぐって繰り広げられる老人と若者という、雄大な自然とちっぽけな人間、老人と若者という対比が印象的でした。
それにしてもアメリカの景色はスケールが違います。閉塞感極まりない東京と比べると “広さ" が感じられて息抜きになりました。
評価
「バスターのバラード」は2018年のヴェネツィア国際映画祭で脚本賞、アカデミー賞で脚色賞を受賞し、批評家だけでなく国内外の映画ファンから非常に高い評価を受けています。
海外での評価
・RottenTomatoes : 89%
・IMDb:7.3点
日本での評価
・Filmarks:3.8/5
【高評価の意見】
・ブラックユーモア満載
・コーエン兄弟好きなら見るべし
・『アメリ』の撮影監督ブリュノ・デルボネルの映像美も見どころ
このほか、同じく西部開拓時代を舞台にした「レッド・デッド・リデンプション」というゲームを引き合いにしているコメントも多く見受けられました。
【低評価の意見】
・解説が欲しい
・好き嫌いはっきり分かれる作品。不穏な空気が苦手。
バスターのバラードDVD化は?
「バスターのバラード」は海外も含めNETFLIX限定配信です。
2021年時点でDVD化はされておらず、予定もないようです。
まとめ
個人的評価:80点
小説を読んだような不思議な感覚に陥ります。