ガーディアン必読1000冊選出!「牧師館の殺人」のあらすじ&登場人物と感想・口コミなど

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本記事ではアガサ・クリスティ作「牧師館の殺人」のあらすじ、登場人物、感想、クチコミ評価についてまとめています。

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作品情報


『牧師館の殺人』はミス・マープルが登場する長編推理小説で、イギリスのガーディアン紙が2015年に発表した必読小説1000冊にも選ばれています。
ちなみに、クリスティの作品では他に『そして誰もいなくなった』、『スタイルズ荘の怪事件』『アクロイド殺し』『秘密機関』が選ばれています。

発表年1930年
原題The Murder at the Vicarage
ミス・マープルシリーズ2作目(※執筆順)
ジャンルフーダニット

※ミス・マープルの初登場作品は1928年に発表された短編『火曜クラブ』。
刊行順に読みたい方は先に短編集『火曜クラブ』を読むことをオススメします。

閑静な小村セント・メアリ・ミード村で殺人事件が発生。しかも場所はこともあろうに牧師館の書斎―頑固な村の退役大佐が、射殺死体で発見されたのだ。やがて犯人と目される画家が自首したことから、事件は簡単に解決すると思われたが…せんさく好きの老嬢ミス・マープルが深い洞察力で真相に迫る長篇初登場作。内容(「BOOK」データベースより)


あらすじ

静かな田舎のセント・メアリ・ミード村で殺人事件が発生。
被害者は、威張り散らした態度で村の嫌われ者の老大佐。
まもなく犯人を名乗る人物が自首し、事件は早々に解決と思われたが、鋭い観察力と深い洞察力を持ったミス・マープルだけは別だった。

村中が注目する事件の真相やいかに…!

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登場人物


「牧師館の殺人」の登場人物一覧です。

レオナルド・クレメント英国国教会の牧師
デニス・クレメント牧師の甥。16歳。
グリゼルダ・クレメント牧師の妻。25歳。
(うっとりするほどの美人)
メアリ牧師館のメイド
(不愛想で家事がお粗末)
プロザロー大佐富豪で村の教区委員と治安判事を務める
アン・プロザロー大佐の後妻。
(きわめて端正な容貌の女性)
レティス・プロザロープロザロー大佐と前妻の娘。
(すらりと背が高い金髪のきれいな娘)
ローレンス・レディング若い画家
ホーズ新任の副牧師
プライス・リドリー夫人裕福な未亡人
ミス・ウェザビー(不機嫌で感情の起伏が激しい女性)
ミス・ハートネル(日に焼けた陽気な女性)
ミス・マープル主人公
(穏やかで魅力的な物腰の白髪の老嬢)
ストーン博士有名な考古学者
(プロザロー大佐の敷地で発掘調査中)
グラディス・クラムストーン博士の秘書。25歳。
(血色がよく元気溌剌、立ち居振る舞いが騒々しい)
レストレンジ夫人最近村に現れた謎の女性
(青ざめた美しい顔)
ヘイドック医師
ハースト巡査 
スラック警部(態度が傲慢)
メルチェット大佐警察本部長

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感想・クチコミ・評判まとめ

・二転三転する展開が面白い
・奇抜なトリックはないけど安定した面白さ
・予測不能などんでん返しだった!
・ポアロものよりも雰囲気が柔らかくほのぼのしている
・古き良きイギリスの田舎が描かれる
・このシリーズの魅力は全体の雰囲気や登場人物にある


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感想

※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。
「牧師館の殺人」は、私にとって初めて読むミス・マープル作品でした。
"ポアロと人気を二分する名探偵“と聞いていたので期待値が高まり過ぎていたのかもしれませんが、正直なところそこまで面白くないと感じました

ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊にも選ばれているようですが、クリスティファンの贔屓目で見てもちょっと疑問です。

もちろん、クリスティ作品おなじみの意外な犯人やミス・リード、魅力的な登場人物(特に、女性)は健在なので、安定した面白さはあります。
登場人物の平均年齢はポアロ・シリーズと比べると高めなので、読者もある程度の年齢になった方が親しみやすいのかもしれません。

ゴシップ好きのおば様方や結婚したての妻・グリゼルダに振り回される牧師さんは読んでいて楽しかったです。(牧師夫婦のその後は『書斎の死体』で知ることが出来ます)

舞台設定が地味で、奇抜なトリックなどはないのでミステリ好きと言うよりは、クリスティファン向けの作品だなという印象です。


読む順番が違った!
あとがきを読んで知ったのですが、ミス・マープルの初登場作品は「牧師館の殺人(1930年)」ではなく「火曜クラブ(1927年)」という短編小説のようです。

慌ててそちらを読みましたが、「火曜クラブ」を読むとなぜミス・マープルが警察に一目置かれているかがわかりますので、先にそちらを読むことをオススメします。

短編集ながら1話1話が非常に面白く、ミス・マープルの魅力が存分に堪能できる1冊です。


長編1冊目では性格がきつかったマープル
小説版を読む前にBBCのドラマ版(ジョーン・ヒクソン版)を見ていたので、ミス・マープルに対して"上品で可愛らしいおばあちゃん"のイメージを抱いていましたが、本書では牧師の若妻曰く"いじわるばあさん"と評価されていたのが意外でした。
まだ読んでいないのですが、本書以降はドラマ版と同じ優しいおばあちゃんとして描かれているようです。


 

 

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まとめ

ミス・マープルの長編初登場作品「牧師館の殺人」をご紹介しました。

閑静な小村セント・メアリ・ミード村で殺人事件が発生。しかも場所はこともあろうに牧師館の書斎―頑固な村の退役大佐が、射殺死体で発見されたのだ。やがて犯人と目される画家が自首したことから、事件は簡単に解決すると思われたが…せんさく好きの老嬢ミス・マープルが深い洞察力で真相に迫る長篇初登場作。内容(「BOOK」データベースより)


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