★★★ 「幸せのジンクス」ネタバレと解説、続編について

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映画「幸せのジンクス(Something Borrowed)」は、好きな人は友達の婚約者…という恋と友情との間で揺れ動くヒロインを描いたラブストーリーです。

本記事では、あらすじ、感想、気になるタイトル「Something Borrowed」の意味や、ジョン・クラシンスキー演じるイーサンの名言、続編についてご紹介します。


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あらすじ

舞台はニューヨーク。
30歳の誕生日パーティーの後、主人公は学生時代からの友人であり、現在は親友の婚約者である男性と一夜を共にしてしまう…。

ずっと心に秘めていた気持ちの行き先は?
本当の幸せを見つけることができるのか…。

製作2011年
監督ルーク・グリーンフィールド
時間1時間52分
評価Filmarks:3.3/5点

登場人物



レイチェル

レイチェル(ジニファー・グッドウィン)

弁護士としてNYで働いている。
真面目で控えめな性格。

ダーシー(ケイト・ハドソン)
美人で明るく自由奔放。

デックス

デックス(コリン・エッグレスフィールド)
ダーシーの婚約者。弁護士でレイチェルとはロースクール時代の同級生。
両親の期待に応えることを優先し、自分の気持ちを押し殺してしまいがち。

イーサン(ジョン・クラシンスキー)
レイチェルとダーシーの幼なじみで、小説家を目指している。
いつも身を引きがちなレイチェルを応援している。


マーカス(スティーブ・ハウイー)
デックスの幼なじみ。
悪い男ではないが奔放で軽薄な性格。


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感想

レイチェル、なんでイーサンを好きにならない?!
見ていて疲れる登場人物ばかりで、イーサンが唯一の癒しだったのに…!

デックスは確かにトム・クルーズ似のイケメンだけど、優し過ぎるというか優柔不断が過ぎる。
よくあるラブコメだったら「大切な人は意外と近くにいた」とヒロインが気がついてイーサンとレイチェルが結ばれてハッピーエンドなのに。
恋愛映画の王道展開を全く無視したストーリーにイライラしながらも、つい最後まで見入ってしまいました。

イーサン推し

イーサンは観ている人みんなが好きになってしまう人柄でしたね。
はじめのうちは海外のラブコメ映画によく出てくるゲイの友人的な立ち位置で、デックスとのバドミントンの対決シーンあたりからもしかして…?と思ったら。恋愛映画史に残したいロマンチックな告白でした。ーサンとレイチェルが結ばれるバージョンも見たかった…。

イーサンを演じているのは「ジョン・クラシンスキー」という俳優さんで、
この作品で彼を知ってから他の出演作も色々見たのですが、「恋するベーカリー」やTVドラマ「The office」が良かったです。

現在公開されている「クワイエット・プレイス破られた沈黙」では監督も務めています。主演女優のエミリー・ブラントさんとは実のご夫婦らしいです。
エミリー・ブラントは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を観て以来ファンなのでなんか嬉しかったです。

<SNS上でのクチコミ・感想>




「幸せのジンクス」名言

印象に残った台詞を紹介します。

【名言1】
You're all going to hell anyway,so you might as well do something for yourself.
どっちみち地獄に落ちるなら、自分自身のために行動した方がいい。(イーサン)


【名言2】
I didn't want him to pick me by default. I wanna be someone's first choice.
仕方なく私を選んでほしくない。私は誰かの一番になりたい。(レイチェル)


【名言3】
You're home for me….
君は僕の安らぎだ。(イーサン)

※「日の名残り」は1993年のイギリス映画で、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの同名小説を映画化したもの。老執事が自身の半生を回想しながら、かつて叶うことがなかった女性との恋を思い出すという大人のラブストーリー。

【名言4】
Dont worry,㎡y love's not really the overwhelming kind. Jesus,when I’m in love,I drink ROSé and watch "REMAINS OF THE DAY".
気にしないで。僕の愛は重くない。僕は恋をするとロゼを飲んで「日の名残り」を見る。(イーサン)



"ロゼ"とは?

恋をすると"ロゼ"を飲むというイーサン。
日本ではワインと言えば赤か白ですが、ピンク色のワインをロゼと言います。

炭酸入りのスパークリングタイプが飲みやすくておすすめです。

ジャパン・ワイン・チャレンジ2020金賞獲得。オレンジがかった優しいピンク色。イチゴやワイルドベリーのような生き生きとした香り、さくらんぼのジュレのような果実味、花のような魅惑的な香りも。 きめ細かい泡立ちに、ジューシーでフレッシュな赤い果実の旨味が感じられます。 赤い花のようなチャーミングさがありつつも、ピンクグレープフルーツのようなほろ苦さでフィニッシュが引き締まります。 ほど良いボディ感があり、食前酒としても、お料理に合わせても、幅広いシチュエーションで楽しめるロゼスパークリングです。


雨の告白シーンで流れる楽曲

レイチェルが雨の中、デックスに告白するシーンで流れていた音楽は、イギリスの人気ロックバンドレディオヘッドの「Fake Plastic Trees」という曲です。

物悲しい雰囲気のこちらの曲、歌詞には偽物の街で暮らす人々が悲しく描かれていて、偽りの自分を捨てて自分に正直に生きよう、というレイチェルの言葉とも重なります


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タイトル「Something Borrowed」の意味

映画のタイトルは、花嫁が身に付ける「サムシング・フォー」のうちの一つ「Something Borrowed(何か借りたもの)」にちなんだものです。

<サムシング・フォーとは>
ヨーロッパに古くから伝わる言い伝えで、結婚式の日に「何か4つのもの(サムシング・フォー)」を身に付けると幸せになる、と言われています。

・SomethingOld(何か古いもの)
古いものは先祖から受け継がれた家族の絆、伝統、富などの象徴。

・SomethingNew(何か新しいもの)
新しいものは、これから始まる新生活の象徴。新たな生活が希望に満ちたものになるようにという願いが込められている。

Something Borrowed(何か借りたもの)
借りたものは、隣人愛の象徴とされています。すでに幸せな結婚生活を送っている人にあやかるという意味がある。

・Something Blue(何か青いもの)
青は幸せを呼ぶ色であり、聖母マリアのシンボルカラーでもある。

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続編について

「幸せのジンクス/Something Borrowed」はエミリー・ギフィンのベストセラー小説を映画化したもので、原作には「Something Blue(サムシング・ブルー)」という続編があります。



画像引用元:IMDb

劇中に原作者のエミリー・ギフィンがカメオ出演し、続編の「Something Blue」の本を読んでいるシーンがあります。

残念ながら続編は映画化されず、「Something Blue」の日本語翻訳版も出版されていません。
英語版はamazonやKindleで購入できるのでリンクを貼っておきます(読んだ方の感想でなんとなく続編の雰囲気が分かります。)



続編ネタバレ

エンドロールを見てお気づきの方もいるかもしれませんが、続編ではなんと犬猿の仲だったダーシーとイーサンが主人公になります。

<続編のあらすじ>
マーカスは、事あるごとにデックスを引き合いに出してくるダーシーに愛想を尽かします。
マーカスに捨てられたことを知られたくないダーシーは、NYを逃げ出してイギリス・ロンドンのイーサンの家へ転がり込みます。
迷惑がるイーサンですが、妊婦のダーシーを追い出すわけにもいかず、ひとつしかないベッドを彼女に貸して、自分は床で寝る始末…。



続編が製作されない理由

デックス役のコリン・エッグレスフィールドは、続編が製作されない理由を「お金の問題」だと言い、NETFLIXなどの動画配信サービスの台頭によって、『幸せのジンクス』のようなロマンチック・コメディでは映画館にたくさんの観客を呼ぶことが困難な時代になってしまったことが一因だとコメントしています。

原作もおすすめ!


海外小説は普段読まないという方でも、映画を観てストーリーが頭に入った状態だと読みやすいですよ。

幼なじみのダーシーは、昔から何でも簡単に手に入れてきた。美貌も、完璧なスタイルも、人気も、恋愛も。老若男女、誰もがはなやかなダーシーに夢中だった。そして今、彼女はPR会社に勤め、ゴージャスなNYライフを満喫している。かたや私ことレイチェルは昔からダーシーの引き立て役。友情という名の彼女のわがままに振り回されてきた。必死で勉強して弁護士になったのに、今は事務所で上司にこき使われる毎日。密かに想いを寄せていたデックスまでダーシーと婚約してしまった。でも、相手はダーシーなんだから仕方がない…そう思っていたのに、ある朝目覚めたら、私の隣に、裸のデックスが!どうしよう、ダーシーにばれたら!?思わず共感してしまう、NYのリアルなロマンスライフ。内容(「BOOK」データベースより)



まとめ

親友の婚約者との三角関係という設定が設定なので、賛否両論ありますが個人的にはジョン・クラシンスキー演じるイーサンが好きなので楽しむことが出来ました。
NETFLIXが続編を製作してくれることを祈るばかりです。


<こちらの書籍もオススメ>
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