【名探偵ポアロ30】「第三の女」★★☆☆☆

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「第三の女」のあらすじ、登場人物、感想及び原作とテレビドラマ版の違いなどをご紹介します。

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作品情報


「第三の女」は名探偵ポアロ・シリーズ30冊目にあたる長編推理小説です。

発表年1966年
原題Third Girl
ポアロシリーズ30番目
ジャンル死体無き殺人事件


あらすじ

ポアロのもとに、『自分が犯したらしい殺人について相談したい』と若い娘が訪ねてくる。
しかし、ポアロの姿を見ると娘は何も相談しないまま帰ってしまう。
俄然興味を持ったポアロは、オリヴァ夫人とともに調査を始める。だが娘の周囲に殺人の匂いはなかった…。

死体無き犯罪の行方をポアロは追う。

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登場人物


「第三の女」の登場人物一覧(登場順)です。

エルキュール・ポアロ私立探偵
ジョージポアロの執事
アリアドニ・オリヴァミステリー作家でポアロの友人
クローディア・リース・ホランド
(ファースト・ガール)

国会議員の娘。ノーマの父の秘書。

フラットの借主

フランシス・キャリィ
(セカンド・ガール)
画廊勤め。フラットの同居人。
ノーマ・レスタリック
(サード・ガール)
ポアロの元に相談に来た若い娘。
ロデリック・ホースフィールド卿アンドリュウの伯父
メアリ・レスタリックノーマの継母
デイヴィッド・ベイカーノーマのボーイフレンド
ソニアロデリック卿の秘書
ゴビイ情報屋
スティリングフリート医師精神科医
アンドリュウ・レスタリックノーマの父
バタースビーメドウフィールドの元校長


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感想・クチコミ・評判まとめ

・終盤まで殺人が起きたのか起こっていないのかわからないまま進む
・オリヴァ夫人が大活躍
・依頼人が『人を殺したかもしれない』とやって来る場面が一番の見せ場

自分が犯したらしい殺人についてご相談したい。そう言ってポアロを訪ねてきた若い娘は、結局何も告げないまま立ち去ってしまった。その午後、事情通のオリヴァ夫人から事情を聞いたポアロは、俄然興味を示し、夫人とともに調査を始める。だが娘の周囲に殺人の匂いはなかった…死体なき殺人の謎をポアロが追う。(Amazonより)発売日2004/8/18


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感想

※ネタバレの内容を含みますので未読の方はお気を付けください。
『歳を取り過ぎている』と若い依頼人に逃げられ、憤慨し、事態を解明しようとするポアロが面白い本作。
”死体無き殺人”というよりも、終盤になるまで殺人があったのか無かったのかわからないまま話が進んでいくので、読み慣れない感じがありましたが、オリヴァ夫人の活躍のおかげで飽きずに読むことが出来ました。

作品の舞台となった1960年代
1966年発表の本作には、当時の流行最先端の若者が多数登場しました。
ポアロの中で「ビートルズ」という言葉に出会おうとは、『スタイルズ荘の怪事件』からすると思いもよりませんでした。
クリスティ作品は刊行順に読んでいくと時代の流れが感じられて面白い!

1960年代のロンドンといえば最近観た映画『ラストナイト・イン・ソーホー』と同時代。
『スウィンギング・ロンドン』と呼ばれた当時の自由な空気が感じられる、クリスティ晩年の作品でした。

エロイーズはデザイン学校に入学し、ソーホー地区で一人暮らしを始める。そこで眠りに着くと、夢の中で60年代のソーホーにいた。そこで歌手を夢見るサンディに出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。夢の中の体験が現実にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズは、タイムリープを繰り返していく。ある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。その日から現実で謎の亡霊が現れ、徐々に精神を蝕まれる。そんな中、サンディを殺した殺人鬼が現代にも生きている可能性に気づき、たった一人で事件の真相を追いかけるのだが……。果たして、殺人鬼は一体誰なのか?そして亡霊の目的とは-!?

ドラマ版「第三の女」

原作への忠実度   ★★☆☆☆
キャスティング   ★★★☆☆
舞台・ロケーション ★★☆☆☆
演出        ★★★★★

ドラマ版あらすじ

「人を殺したかも知れない」

ある朝、ひとりの若い女性がポワロを訪ね、そう言い残し去っていった。
彼女は作家のオリヴァ夫人と同じマンションに住むノーマだった。その日、建物の1階に住むノーマの乳母が遺体となって発見される。
ノーマが殺したというのは、果たして彼女なのか?
複雑な過去を持ち、精神的に不安定なノーマを見守りながら、犯人は別にいると考えるポワロと秘密の真相が知りたい夫人は捜査を開始する。

タイトル第三の女
製作年2008年
エピソードNo.シーズン11 第3話
キャストエルキュール・ポワロ(デヴィッド・スーシェ)
時間93分
配信情報

U-NEXT(定額見放題)


ドラマ「第三の女」感想
オリヴァ夫人が”孔雀”と呼んだデイヴィッドのファッションが見たかったのですが、ドラマ版は1930年代という設定のため、叶わず…。
ストーリーはかなり脚色されていて、登場人物の設定が8割方違うわ、序盤から殺人が起こるわで原作とは違った進み方をします。とは言え、ノーマが殺人を犯したのかそうでないのかと言った謎に迫るという大筋は変わりません。

原作が読みにくいと感じた人はドラマ版の方がテンポ良くストーリーが展開していくのでおすすめです。


「第三の女」は名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX 3に収録されています。

ミステリの女王アガサ・クリスティー原作による不朽の名作海外ドラマ。”原作に最も近いポワロ“と評されるデビッド・スーシェ主演、熊倉一雄の吹替え版もお馴染みの王道シリーズ!全4話収録。第40巻『マギンティ夫人は死んだ』第41巻『鳩のなかの猫』第42巻『第三の女』第43巻『死との約束』


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まとめ

「第三の女」をご紹介しました。
序盤で殺人事件が起き、テンポ良く展開するドラマ版もおすすめです。原作とあわせてぜひご覧ください。


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